- 食べ始めると止まらない
- 常に食べ物のことを考えてしまう
- おなかがパンパンになるまでやめられない
- おなかはすいていなかったのに食べ物があると食べてしまう
- ついついもったいないからと食べてしまう
どれか当てはまることがありますか?
私は全部当てはまります。
過去にいろいろなダイエットをしてきたおかげでこの異常な食欲が身に付きました。
体重は痩せたし見た目もスリムになった。
だけど食べ物のことばかり考えるようになってしまいました。
普段から何気なく食べ過ぎている人もいると思いますし、
私のようにダイエットをしたことで逆に食への執着が沸いてしまった方もいると思います。
そこで、今日は食欲とは何であるのか解剖学的に理解できることで自分の体と向き合えるのではないかと思い、食欲大解剖スペシャルにしたいと思います!
まず食欲の知識第一回目は食欲の種類を勉強しましょう!
食欲は自分の意志だけの問題じゃなかったんだと思うだけで、少し心が救われると幸いです。
食欲には2種類ある
本物の食欲
体がエネルギー不足になるとおなかがすいたからご飯を食べよう!と空腹感を教えてくれるのが本物の食欲です。
体の主なエネルギー源は糖質ですが、この糖質であるブドウ糖が枯渇すると血糖値が下がります。
血糖値が下がるとエネルギーにする糖質がないので体に蓄えられている脂肪を分解して遊離脂肪酸が作られます。
この遊離脂肪酸が増えると摂食中枢が刺激されて「おなかがすいた!」と、感じます。
そのほかにも、胃や小腸で消化・吸収が終わると蠕動運動といって収縮運動をします。
その時におなかがぐーっとなり、食べ物がない→おなかがすいたと脳が判断します。
本来、おなかがすいたというのは体からの消化吸収が終わってエネルギーがなくなったよ!のサインというわけです。
空腹を感じる摂食中枢と体の働きは密接に関係しているってことなんですね。
※摂食中枢は視床下部外側部にあります。
ちなみに満腹中枢は視床下部内側部です。
ちょうど真ん中の黄緑色の部分になります。
偽物の食欲
おなかがすいていないけど食べたいと思うのは偽物の食欲です。
テレビでスイーツやラーメンを見るとおなかがすいて食べたくなる、
大食いの人が美味しそうに食べていると食べたくなる
棚におやつがあったのを思い出すとおなかがすいた
など、すべて私の経験談ですがこれはすべて空腹からくる食欲とは違います。
視覚や嗅覚などの五感からの刺激によっても、脳は過去の経験を覚えているので食べたい!という欲求を出します。
条件反射に似ているもので、パブロフの犬の実験は有名ですよね。
決まった時間に餌を与え続けていると、餌を上げなくてもその時間に犬はよだれが出るといった脳の刷り込みに関する実験です。
これは脳から快楽を感じるホルモン『ドーパミン』が分泌されるため美味しそうな食べ物やにおいをかぐと食べたい!食べたい!と脳が幸せを求めるために生じます。
ダイエットのし過ぎによる食欲異常はこんなことも
私の場合ですが、過去に極端なカロリー制限と食事制限を行ってきました。
2020年9月は158㎝43kgまで減量していましたが、
極端なカロリー制限と食事制限をしていました。
たくさん食べていると思っていて禁止食材を作り必要量以上は食べないことを繰り返していました。
すると、食後2,3時間で異常な食欲を感じるのです。
おなかが異常にすいて体に力が入らなくなり、たつのもしんどいくらいになりました。
そして、食べ始めるとおなかがいっぱいにならずにずっと食べてしまうのです。
満腹中枢が働くのは食事を開始して20分ほどたってから。と言われています。
そのため、よく噛んでゆっくりと味わうことが大切ですが私の場合は2時間くらいずっと食べても満腹にはなりません。
これは飢餓状態を察知した体が常に栄養を欲しているSOSであったと思います。
体の力が入らないのは低血糖症状が出ていたのだと今になってわかります。
食べているはずだけど量は足りていないことで異常な食欲がある場合は栄養不足の可能性もあります。
食欲をつかさどるホルモンの働きはまた別の記事でお伝えしますが
食べているのにおなかがすくからこれは偽物の食欲だと思ってやり過ごしている方、
実は本物の食欲からくるSOSのサインかもしれません。
参考記事はコチラ↓
-
カロリー制限・食事制限ダイエットの失敗談と痩せない理由
続きを見る
今は禁止食材をやめて好きに食べているので体重は49kgくらいにはなったと思います。
量も増やしたので力が入らないなどの低血糖症状はなくなりましたが、
食べておかないとまた力が入らなくなるのではないか‥と怖くて食べてしまうことはまだまだあります。
食事の時間が決まっていて自分の好きな時に間食ができない場合は本当につらいです。
まだ食欲コントロールは改善中ですが、ダイエットの副作用としてこんな経験もあることを知っておいてください。
偽物の食欲と本物の食欲を感じるのはすごく大切なことです。
さいごに
大切なのはおなかがすいたら食べる!これに限ります。
体の働きを感じることができるのは自分だけです。
ただ、SNSやテレビからの視覚、料理の音やにおいなどの五感によって脳は過去の記憶から食欲がどんどんわいてくるのも正常な働きです。
今まで美味しいと感じる機会が多かったんだなと客観的に自分を見てみるのもいいかもしれません。
偽物の食欲と戦う方法についてもまた記事を書こうと思います。
ちょっとおなかがすいたなというときにはぜひ、これは本物?偽物?と考えてみてください。
まだ空腹ではないからあとでにしようかなと、振り返ることができるかもしれませんね。